THE CELLを読む⑥
e-learningめんどくさすぎる。。
遺伝子解析データの積み重ねにより、新たに遺伝子を発見した際塩基配列をデータベースと照らし合わせることによっておおよその機能が推測できる。
全く同じではないが、ほぼ同じ塩基配列・機能を有する遺伝子を遺伝子ファミリーと呼ぶ。
細菌、古細菌、真核生物の3ドメインで完全に共通の遺伝子ファミリーは(解析時点で)63個、多くで共通の遺伝子は264個であり、そのほとんどは翻訳、アミノ酸代謝、アミノ酸輸送に関与していた。
遺伝子Aと類似の遺伝子Bの機能を塩基配列から推測することはできても証明はできない。
遺伝子の機能解析には遺伝学的手法と生化学的手法を用いたアプローチがある。
遺伝学的手法ではまず遺伝子Bの変異体を得て、その機能を野生型と比較する。
生化学的手法では生物からタンパク質Bを取り出し、その化学活性を研究する。
基本的には塩基配列×遺伝学×生化学で遺伝子Bの機能を明らかにできるが、これ以外にもアプローチの仕方は無限にある。
分子生物学×生化学→遺伝子編集により大量に発現させたタンパク質を解析
生化学×構造分析→タンパク質の立体構造を決定
遺伝学×細胞生物学→変異遺伝子を発現させた細胞の挙動解析
遺伝子機能を確実に知るには上記のように生物全体を研究する必要がある。
新たに研究を始めるベースとなる生物はできるだけ多くの情報が知られている方が好ましい。
このようにして研究のベースとされてきた生物のことをモデル生物(model organism)といい、分子生物学では大腸菌(E.coli)が特に研究されてきた。
キリがいいのでここまでで。ワンチャン夜にも更新するかも…しないかな。(笑)
お疲れ様でした。