THE CELLを読む⑫
今タイトルに〇で囲った数字つけてますが、これ㊿まであって51からはないんです。困りましたね。
共有結合の多くは2個の原子で2個の電子を共有する単結合(single bond)であるが、複数対の電子を共有する場合もあり、4個の電子を共有する場合は二重結合(double bond)となる。
単結合に比べ二重結合では結合長が短く強度も強くなる。また単結合では自由回転が可能であるが、二重結合では自由回転できず原子配置は固定される。
結合の数が増えればいいというわけではなく、三重結合では単結合と二重結合の中間の性質が見られる。
単結合を作る2原子の元素が異なる場合、共有結合を引き付ける強さに違いが出る。O,Nは比較的強いが、C,Hは比較的弱い。
分子内で極性の偏り(正電荷と負電荷のが局在)がある構造を極性(polar)構造と呼び、極性のために共有電子が偏っている共有結合を極性共有結合(polar covalent bond)という。
極性共有結合は永久双極子(permanent dipole)(磁石のようなもの)を作り出して分子の電気的相互作用を可能にする。これは生命活動において極めて重要な性質である。
共有された電子は引力も斥力ももつが、斥力により他の非共有結合原子がそれ以上近づけない半径をファンデルワールス半径と呼び、一方で2個の原子間に働く引力(弱い)のことをファンデルワールス引力という。
ファンデルワールス半径を考慮した模式図を空間充填模型という。
細胞重量の約70%が水である。
水分子(H2O)を構成するOはHに比べて電子を引き付ける力が強いので、水分子自体の極性は高くなる。Hは正電荷、Oは負電荷を帯びている。
単体で極性を持つ水分子同士が近づくとHとOで電気的な引力が働き水素結合(hydrogen bond)と呼ばれる弱い結合ができる。この水素結合により水の性質①常温で液体②沸点が高い③表面張力が大きい,が現れる。
極性結合を持つまたは電荷(イオン)を持つ分子は水によく溶けるので親水性(hydrophilic)という。糖、核酸、大多数のタンパク質は親水性である。
一方、電荷をもたず水素結合をほとんど作らない分子は水に溶けにくく疎水性(hydrophobic)という。炭化水素がこの代表で、これを利用して膜を形成する。
明日明後日の実験スケジュールがタイトなので夜更新できるか不安です。。とりあえず今日はここまで。お疲れさまでした。